2010年3月12日金曜日

漫画を語ろう_001「うしおととら」

みなさんこんにちわ。

僕が今まで読んできた漫画について語ろうというカテゴリです。
できれば、検索で漫画名がヒットしてアクセスされることを願う
カテゴリでもあります。

で、第1回目の漫画は「うしおととら」です。
連載時は小学生ぐらいからでしたが、集め始めたのは中学3年ぐらいからです。
たまたま本屋で1巻を買ったんです。

そしたら面白くて2週間ぐらいかけて全巻揃えました。

少年漫画の王道!とか何とか言われてますね。
王道なのかは分かりませんが、ぜひお奨めしたい漫画です。「うしおととら」。

絵が汚かったり、妖怪が必要以上に怖かったりと女の子には
とっつきにくいですが、5巻も読めば慣れてきます。

主人公は蒼月潮(あおつきうしお)って言いましてね。
お寺の息子なんです。
で、家の蔵の地下にいた妖怪「とら」と出会って、
何たらかんたらする物語です。

全33巻という長丁場な物語ですが、最終的には「白面の者」という大妖怪を
やっつける・・・というのが目標ですな。

その目標に向かう先でいろんなライバルや仲間と出会うわけですが、
この「うしおととら」の面白いところがここにありまして。

普通、主人公ってたくさんの敵や仲間と出会うことで成長していくもんですが、
潮君って、最初から最後までキャラが変わらないんです。

まっすぐで、正義感が強くて、嘘がつけなくて、黙ってられなくて、諦めなくて、
絶対最後に勝つんです。

これがカッコいいんです。

大切な人が亡くなれば、人目もはばからずに大泣き。
納得できなければ、人目もはばからずに大ゲンカ。
そうと決めたら、人目もはばからずに一張羅の服を着たままドロ沼に入っていって、
友達の大切なものを取りに行きます。


・・・そうだ。
潮君の何に惹かれたかって。
思い出した。

「どろなんて、なんだい」

これだ。
これだったんだ。

ドロ沼に入ったことで、一張羅の服が汚れてしまうエピソードがあるんですが、
潮君にとっては、服が汚れることよりも大切なものがあったんです。
自分のせいで服が汚れたことに責任を感じた友達が泣くのを見て、潮君が言うんです。

「どろなんて、なんだい」

あぁ・・・。
そこが大好きなんだ。
僕は。

そして、そんな潮君には決してなれない自分のふがいなさ。
羨ましさ。妬ましさ。恨めしさ。僻み。

そんな禍々しい、悲しい・女々しい・気持ち悪い感情を
物語の中で見事に体現してくれた人がいます。

嬉しくもあり、でも悲しくもあり。気持ちが分かるからこそ、何とかしてほしい。
感情が揺れ動くその感覚は、いまでもはっきり覚えています。


ラストは秀逸。
最終巻は、涙が出ました。
でも、それは次につながる元気な涙だと思います。

彼らはいつでもドタバタしています。
きっと、本を開けるたびに新しい「何か」を僕に届けてくれるはずです。

その「何か」って、きっと僕が成長するたびに違ったものなんだと思うんです。
でも、その根本にあるものってのは変わらないはず。

潮君は、いつでもまっすぐで、正義感が強くて、嘘がつけなくて、黙ってられなくて、諦めなくて、
絶対最後に勝つカッコいいヒーローだから。





・・・次回は未定です。
でも、たぶん「SLAMDUNK」を書こうと考えています。






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